獅子組と私
次の日、久しぶりに飛鳥達四人が椎那の働くレストランに来店した。

飛鳥「やっと、講義が落ち着いたぁ!」
道彦「だな!ここんとこ、ずっと詰まってたもんなぁ!」
滉二「今日からは、ちょっとゆっくりだね!」
一朗「あぁ!にしてもよ、ケンケンは自由だよなぁ」
道彦「確かに!今回みたいに急に詰め込んだり、休講にしたり……」

椎那「ケンケンって、誰?」
椎那がコーヒーを持ってきて、話に入ってきた。

飛鳥「ん?犬飼って、教授のことだよ。みんなケンケンって呼んでるの」
椎那「へぇー、ケンケンなんて、可愛いあだ名だね!」


そこへレストランの自動ドアが開き、卓志が来店してきた。
卓志「椎那」
椎那「え?卓志くん、なんで?」
卓志「そんな嫌そうな顔すんなよ!俺は客だぞ!」

飛鳥「椎那~こいつ、誰~?」
入口で卓志と話している椎那を後ろから抱き締めた、飛鳥。
椎那「え?飛鳥くん!?えーと…」
卓志「てか、お前こそ誰だよ!?
…………って、どーっかで見たことがあるが…」

飛鳥「僕は、椎那の恋人。君は?」

卓志「お前か!椎那の今彼。
俺は、元彼。
………ってことは、お前が相手か!」
飛鳥「は?」
卓志「だから!椎那の初体━━━━━━」
椎那「もうやめて!!!」

飛鳥「椎那…?」
卓志「そんな怒んなよ!?」

椎那「卓志くん、お客さんなんでしょ?
あいてる席へどうぞ。
飛鳥くん、離して?仕事に戻るから」
そう言って、厨房に向かった椎那。

飛鳥「君さ、出ていってよ!二度と、ここに来ないで!椎那の前に現れないで!」

卓志「は?なんで?」
飛鳥「は?まさか、わかんないの?」
道彦「バカかよ…!?」
滉二「だね。椎那ちゃんには悪いけど、頭悪いよね……この人」
一朗「どう見ても、椎那ちゃんがお前のこと嫌ってんじゃん!」

飛鳥「だからだよ!早く、消えてね。元彼」

卓志「お前、マジなの?椎那のこと」
飛鳥「マジだよ、椎那のこと」

卓志「ウザくね?椎那って!」
飛鳥「そうかな?僕的にウザいのは、君の方だよ!」

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