獅子組と私
寝ぼけていて、隣にいるのが飛鳥だと勘違いしてるのだ。

道彦「飛鳥の名前を呼んで、滉二に甘えてる」
一朗「なんだ、これ!」
清美「なんか、可愛い!」
琴子「確かに!」

飛鳥「椎那!起きてよ!こっちは、僕じゃないよ!」



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椎那「ごめんなさい、機嫌直して?ほんとに飛鳥くんだと思ってたの!」
飛鳥「酷いよ、椎那!」
椎那「ごめんね…」

道彦「今日は初めてのグランピングだろ!?
許してやれよ!」
一朗「そうだよ!椎那ちゃん、可哀想…」
清美「そうよ!勘違いなんだから!」
琴子「キング!!」

飛鳥「わかってるよ!嫉妬しただけなの!
椎那、後からお仕置きだからね!」

椎那「えーー!!」

そしてグランピング場に着いた、一行━━━━━

椎那「じゃあ…まずは、下まで歩いて魚釣りね!
それが、お昼ご飯だよ!
みんなで沢山お魚釣ろうね!」

六人「はぁーい!!」

椎那「えー」
「よし!鮎ゲット!」
椎那「なんでぇ~」
「こっちも」
椎那「嘘でょ~」
「大量、大量!」

椎那「もう!!」
飛鳥「どうしたの?椎那?」
椎那「私だけ、一匹も釣れない!
どうして、みんな沢山釣れるの~?
みんな休憩して!あとは私が釣るから!」

飛鳥「椎那?いいんだよ、僕が椎那の分も釣るから!」
清美「椎那がふて腐れてる。可愛い~」
道彦「じゃあ…俺、煙草吸ってていい?」
椎那「どうぞ~!」
滉二「椎那ちゃん、俺と一緒に釣ろうよ!」
琴子「コツ、教えようか?」
一朗「椎那ちゃん、頑張れ!」

飛鳥「もう!僕がいるからいいの!椎那、一緒に釣ろ?」
椎那「うん、ありがとう!」

飛鳥「椎那、今だ!引いて!」
椎那「んんー!!」

飛鳥・椎那「あーー!」
椎那「うー酷い…」
一朗「もう少しだったね!惜しい!」

飛鳥「これ、鮎が悪いよ!」
滉二「そうだね!
てか、もっと釣りやすくしない川が悪いよ!」

道彦「バカがいる……」
清美「てか、鮎も川も関係ないのに…」
琴子「てか、椎那って何してても可愛い~!
ほんっと、年上と思えない!」

椎那を慰めながら、わけのわからない文句を言う飛鳥。
煙草を咥え、賛同する滉二。
更に煙草を吸いながら、微笑ましく椎那を見守っている、道彦・一朗・清美・琴子。

椎那「あーあ、一匹位釣りたかったなぁ…!」
飛鳥「僕がいっぱい釣ったから、大丈夫だよ!」
椎那「ほんとだ、飛鳥くん凄い~!沢山!」
滉二「椎那ちゃん、俺はこれ!」
椎那「滉二くんも、凄い!」
一朗「椎那ちゃん、何気に俺が一番凄いよ!」
椎那「ほんとだぁ~!凄い~!」

道彦「ガキだな」
清美「そこまで、張り合わなくても……」

琴子「男って…ほんっと、バカ!」
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