獅子組と私
「━━━━━━!!!」
飛鳥達は、思わず息が止まる。
そして、四人はある意味生まれて初めて目の前にいる人間を“恐ろしい”と思っていた。
飛鳥達は、今まで“恐怖”を感じたことがない。
いつも命懸けで、戦ってきた飛鳥達。
哲士が殺されたあの時でさえ、恐ろしさを感じていなかった。
でも今目の前にいる椎那に、恐ろしさを感じていた。
こんな小さくて弱い、飛鳥達なら一瞬で殺すこともできる程の椎那。
その椎那が、真っ直ぐ飛鳥を見据えている。
そして、完全に目が据わっていた。
「椎那ちゃん!?なん…で……」
「椎那ちゃん!?落ち着いて!」
「椎那ちゃん!!とにかく、話そう!ここを出て━━━━━」
「飛鳥くんが!!!
私に触れられないなら、生きている意味がないの。
飛鳥くんが触れてくれないなら、抱き締めてくれないなら、触れさせてくれないなら、キスもできないなら、抱いてくれないなら…………
生きてる意味ないよ……?
自分で死のうとしたんだけど、怖いから、殺して?
獅子組のキングなら、簡単でしょ?
大丈夫だよ。私には見寄りがいないから、誰にも恨まれることないよ」
椎那の声が、講義室中響いている。
カタン……
ゆっくり飛鳥が椅子から立つ。
そして、ゆっくり椎那に近づき抱き締めた。
強く、強く━━━━━
「殺すわけ……殺せるわけないでしょ?
こんなに大好きなのに……もっともっと一緒にいて、色んなことしたいのに…………
今朝抱き締めなかったのも、手を払ったのも、怖かったから。
あのまま触れたら、止まらなかったから。
たぶんあのまま、椎那の気持ちを無視して抱き犯す気がしたんだよ?
感情がなくなってただ狂気のままに椎那を壊しそうだったから。
あの男にびっくりする位の嫌悪感で、昨日吐いたんだ。
そんな男のこと思い出させたくなくて、必死に抑えてたの。
でも、逆に椎那をこんなに傷つけたんだね……!
ごめん…ごめんね…ごめんね…」
飛鳥は、椎那の肩に顔を埋めて何度も何度も…謝った。
飛鳥達は、思わず息が止まる。
そして、四人はある意味生まれて初めて目の前にいる人間を“恐ろしい”と思っていた。
飛鳥達は、今まで“恐怖”を感じたことがない。
いつも命懸けで、戦ってきた飛鳥達。
哲士が殺されたあの時でさえ、恐ろしさを感じていなかった。
でも今目の前にいる椎那に、恐ろしさを感じていた。
こんな小さくて弱い、飛鳥達なら一瞬で殺すこともできる程の椎那。
その椎那が、真っ直ぐ飛鳥を見据えている。
そして、完全に目が据わっていた。
「椎那ちゃん!?なん…で……」
「椎那ちゃん!?落ち着いて!」
「椎那ちゃん!!とにかく、話そう!ここを出て━━━━━」
「飛鳥くんが!!!
私に触れられないなら、生きている意味がないの。
飛鳥くんが触れてくれないなら、抱き締めてくれないなら、触れさせてくれないなら、キスもできないなら、抱いてくれないなら…………
生きてる意味ないよ……?
自分で死のうとしたんだけど、怖いから、殺して?
獅子組のキングなら、簡単でしょ?
大丈夫だよ。私には見寄りがいないから、誰にも恨まれることないよ」
椎那の声が、講義室中響いている。
カタン……
ゆっくり飛鳥が椅子から立つ。
そして、ゆっくり椎那に近づき抱き締めた。
強く、強く━━━━━
「殺すわけ……殺せるわけないでしょ?
こんなに大好きなのに……もっともっと一緒にいて、色んなことしたいのに…………
今朝抱き締めなかったのも、手を払ったのも、怖かったから。
あのまま触れたら、止まらなかったから。
たぶんあのまま、椎那の気持ちを無視して抱き犯す気がしたんだよ?
感情がなくなってただ狂気のままに椎那を壊しそうだったから。
あの男にびっくりする位の嫌悪感で、昨日吐いたんだ。
そんな男のこと思い出させたくなくて、必死に抑えてたの。
でも、逆に椎那をこんなに傷つけたんだね……!
ごめん…ごめんね…ごめんね…」
飛鳥は、椎那の肩に顔を埋めて何度も何度も…謝った。