獅子組と私
なんだ、その可愛い甘え。
また身体が反応するじゃん!

「ねぇ、椎那……」
「ん?」
「僕、また…したくなっちゃった……」
「え……?
も…無理だよ……身体、動かないもん…それに、飛鳥くんも疲れたって……」
「うん…でも、椎那のせいだよ?
そんな可愛い甘え方するから……!
煽ったのは、椎那だよ!」

さすがの飛鳥もかなり疲れている。
なのに完全に煽られ、そのまままた二人……愛し合ったのだった。

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「みんな、心配かけてほんとごめんなさい!
あと、ありがとう!!」
椎那の挨拶と共に始まった、食事会。
各傘下のリーダー達も集まり、みんな各々楽しんでした。

「でもほんと、びっくりしたよ!
急にナイフ持ってくるんだもん!!」
「ミチ!!もうその話はおしまい!!」
道彦の言葉に、飛鳥が睨む。

「あー、そうだな!ごめん!!」

「ほんとに……みんな、ありがとう!!」
突然、改まったように椎那が言った。

「ん?椎那?どうしたの?」
飛鳥が顔を覗き込み、微笑み言った。

「もうお礼はなしだよ!」
清美が微笑む。

「違うの!
私は、ずっと…一人だと思ってた。
友達もいなくて、恋人も恋人って感じじゃなかったし……
私だけが……って悲劇のヒロインみたいに思ってたの。
…………でも、違った。
私が、ちゃんと人と向き合ってなかったんだなって!
飛鳥くんに出逢って、道彦くんや滉二くん、一朗くん、清美ちゃん、琴子ちゃん、丈治くん、永悟くんに出会わせてくれて、他にも獅子組の仲間のみんなにも……
獅子組のみんな、こんな私を仲間だと言ってくれた。
だから……ありがとう!!」

「フフ…僕もありがとう!椎那に出逢えて幸せ!!」

「これからも、よろしくね!!
獅子組のみんな!!」

獅子組のみんな、大きく頷いた。
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