こんな私が恋していいの…?
前川たちのそんな会話が聞こえてきた。
1時間目の休み時間に呼び出されてたんだな。
というかやっぱり行かねーんだな。

「けど、待ってないかも知れなくない?」

「「は??」」
…は??

「え?いや、なんで?」
…俺も聞きてえわ。

「え、だってさ。こんな平凡な私を好きになる人なんてそうそういないじゃん?」

思わず口がポカンと開いたままになってしまった。まぁそれは前川の友達も同じだが。
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