光の向こうへ
僕たちの学校では、1年生が4階、2年生が3階、3年生の1組から6組までが2階、7組以降が一階に配置されている。
階段を登り、右に曲がると放送室があり、左に曲がると教室が一列に広がっている。
廊下は、同級生たちで溢れかえっていて、それぞれが団欒を楽しんでいる。
3年2組の教室に着くと、少しの躊躇もなく太陽が扉を開いた。
太陽の辞書に「躊躇する」という言葉は存在しない。
「おっはようー!!」
新学期初日から、大声で挨拶をし注目を集める太陽はさすがだ。
去年も同じクラスだった顔見知りが何人かいた。僕らに気づいて、声をかけてくれた。
教室の中は、校舎の新しい外見とは真逆な昔から引き継がれてきた木材の床。少しがたつく机と椅子が配置されている。
新しいもの綺麗なものは憧れるし、さぞ居心地がいいのだろう。だけど、僕は昔から受け継がれてきた少し古びたものが落ち着く。
席を確認するため黒板に向かう。このクラスは、30人構成で、机は6列あり一列5人ずつ。
僕は、名簿が25番だったので一番後ろの窓際から2列目。はるかが20番、太陽が35番なので僕ら3人は席が横になるらしい。窓際の一番いい席を太陽に撮られたのが少し気に入らないが、一番後ろという特等席は最高だ。
「おっ、俺一番いい席じゃんついてるぅ!」
後ろの太陽が話すと、息が耳にかかりぞわりとする。
「よかったな。」
「私の席はー?」
「僕の横。」
特等席という名の自分の席に向かう。席までの距離は全くないから、すぐ着くわけだが、なぜかゆっくり歩いてしまう。
階段を登り、右に曲がると放送室があり、左に曲がると教室が一列に広がっている。
廊下は、同級生たちで溢れかえっていて、それぞれが団欒を楽しんでいる。
3年2組の教室に着くと、少しの躊躇もなく太陽が扉を開いた。
太陽の辞書に「躊躇する」という言葉は存在しない。
「おっはようー!!」
新学期初日から、大声で挨拶をし注目を集める太陽はさすがだ。
去年も同じクラスだった顔見知りが何人かいた。僕らに気づいて、声をかけてくれた。
教室の中は、校舎の新しい外見とは真逆な昔から引き継がれてきた木材の床。少しがたつく机と椅子が配置されている。
新しいもの綺麗なものは憧れるし、さぞ居心地がいいのだろう。だけど、僕は昔から受け継がれてきた少し古びたものが落ち着く。
席を確認するため黒板に向かう。このクラスは、30人構成で、机は6列あり一列5人ずつ。
僕は、名簿が25番だったので一番後ろの窓際から2列目。はるかが20番、太陽が35番なので僕ら3人は席が横になるらしい。窓際の一番いい席を太陽に撮られたのが少し気に入らないが、一番後ろという特等席は最高だ。
「おっ、俺一番いい席じゃんついてるぅ!」
後ろの太陽が話すと、息が耳にかかりぞわりとする。
「よかったな。」
「私の席はー?」
「僕の横。」
特等席という名の自分の席に向かう。席までの距離は全くないから、すぐ着くわけだが、なぜかゆっくり歩いてしまう。