神、恋に落ちる
ショップを出て車に乗り込み、指輪とピアスを箱から出した。

「白羽、左手、出して?」
「はい」
命が、白羽の左手の薬指に指輪をはめる。
「白羽も、はい!俺にはめて?」
白羽も命の左手の薬指にはめた。

「ピアスはペアじゃないから、片方ずつね!」
そう言って、白羽の右耳につけた。
そして“次は白羽がつけて”と言って、白羽が命の左耳につけた。

そして命が、口唇を寄せてきて右耳にキスをする。
「指輪と、ピアス…絶対外さないでね!
わかった?」
耳元で囁いた。

「ひゃぁ…////は、はい…」
くすぐったさに、少し震え返事をする白羽。
「フフ…可愛い…」
そして今度は、口元に口唇を寄せた。

「命さん////」
「ん?」
「今日…ありがとうございました!服とか靴も…それに、アクセサリーまで……」
顔が近い命にドキドキさせられながら、微笑んでお礼を言う白羽。

「……////」
「命さん?
え?顔が赤い?どうしたんですか!?買い物疲れたとかですか?どうしよう……とにかく、帰りましょう!」
「……………そうだね、帰って早く白羽を抱きたい!」
「え……////」

「可愛い白羽に、そんな可愛い笑顔でお礼なんて言われたら、欲情するよ?
そうゆうのは、俺の理性がぶっ壊れるよ?」
「命さん…////」
「帰ろうか?白羽が俺の理性、ぶっ壊したんだから責任とってね!まずは、ここでキスしよ?」
そう言って、口唇を奪おうとする。

「神!」
口唇が重なる寸前で、黒崎に呼ばれた。

「もう!何!!?」
「一徹様より、電話が入ってます」
「一徹?
…………白羽、ちょっと待ってね!」
「はい」
軽くキスをした命は、黒崎からスマホを受け取った。

「一徹?何?」
『やーっぱ、忘れてるな!』
「は?」
『今日、白羽を紹介するって言ってだろ?』
「あー、忘れてたぁ!」
『忘れてたぁじゃねぇよ!?
早く来い!!』
そこで、ブチッと切られた。

「命さん?」
「今日ね、一徹と天使ちゃんに白羽を紹介する約束してたの忘れてた!」
「えーーー!!じゃあ、急がないと!!お待たせしてるんですよね!?」

命と白羽は、急いで待ち合わせの料亭に向かった。
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