神、恋に落ちる
「もう!心配性な人達ですよね(笑)」
「フフ…そうですね。でも、由那さんみたいに綺麗な方なら、わかる気がします!」

「………白羽さん、とっても綺麗ですよ?」
「え?そ、そんな…////」
「“あの”一徹や命さんが、気に入るくらいだから!
自信持ってください!」
「え?そうなんですか?」
「はい。
一徹って…ほんとに支配欲強くて、私…男性はもちろんだけど、女性とも気軽に話ができないんです。
でも今日は、白羽さんと普通にお話しできてる。しかも二人でお手洗いにも出してくれた。
凄いことなんですよ?
きっと…白羽さんのことは、信頼して気に入ったんだと思います。
だから、私…友達いなくて……
白羽さん、私のお友達になってくれませんか?」

「はい!喜んで!!」
白羽は乗り出すように、返事をし微笑んだ。

「フフ…ありがとう!じゃあ、白羽!今日からよろしく!私のことも“由那”って呼んで、敬語もなしね!」

「はい!あ、じゃなくて…うん!私も友達いなかったから……嬉しい!よろしくね、由那!」
お互い微笑んだ。


一方の、命と一徹━━━━━━━━━

「一徹」
「んー?」
二人共、煙草を吸いながら酒を飲んでいた。

「どう思う?白羽のこと。
天使ちゃんいないし、怒らないから正直に答えて?」
「そうだな。綺麗ではないな」
「うん」
「でも、地味ってわけでもねぇ。命が言うように“可愛い”が正しい。それに、男を引き寄せる何かがある」
「そうだよね…」
「命が囲いたくなる気持ち、わかる。
じゃねぇと……連れ去られそうだ…!」
「うん、気をつけないと!」

「………てかよ、遅くね?」
「そうだね」
「………」
「………」
「また、変な男に触られてねぇよな…!?」
「まさか!やめてよ!
嫉妬で、壊れるよ?俺」
「命が壊れる?それも、嫌だぞ!俺は!」

二人は、少々慌ててトイレに向かった。

すると、遠くから白羽と由那の笑い声が聞こえてきた。
声の方に向かうと、二人はポスターを見ながら談笑していた。

「凄ーい!私は、200が限度なのに……
白羽、その小さな身体のどこに入るの?」
「フフ…それ、命さんにも言われるよ!」

「白羽!!」
「由那!!」
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