神、恋に落ちる
「白羽、あのベビードール来て見せてよ?」

マンションに帰りつき、ソファに後ろから白羽を抱き締めて座っている命。
白羽の首筋にキスをしながら言った。

「んんっ…!
ほんとに、恥ずかしいんです……」
「だったらなんで、持ってるの?」
「大学の時の、サークルでのビンゴ大会で当たったんです。一回も着ずに奥にしまってました」
「へぇー、じゃあ…誰も見たことないんだよね?」
「はい」

「じゃあ、益々見たい!俺だけの特権!
お願い…白羽……!
天使ちゃんとの連絡先交換、許してあげたでしょ?
俺のお願いも聞いて?」
首を傾げて言ってくる命に、見惚れる白羽。

「命さん////その言い方狡いです…」
「うん、狡い言い方してる。
狡くても、見たい……」
「………わ、わかりました」

一緒に風呂に入り、ベットルームで待ってると言って先にバスルームを出ていった命。
白羽は、一度ベビードールを広げた。

「……////こ、これを着るんだよね…
うぅーでも、着るって言ったしなぁ……」
白羽は意をけっして、ベビードールを着てガウンを羽織った。

ベットルームのドアを少し開け中を覗く。
「白羽!!早く!来てよ!」
ゆっくりドアを開けて、中に入った。

白羽とお揃いのガウンを着た命は、ベットに腰かけ足を組んで煙草を吸っていた。
ガウンから覗く、少しはだけた胸が妙に色っぽい。
「か、カッコいい…////」
煙草を灰皿に潰した命は、白羽に手招きした。

「おいで?白羽」
ゆっくり近づき、命の目の前で止まった。
「…………ガウン、脱がしていい?」
「はい…」
命が白羽のガウンの紐をスルッと外した。
そしてガウンが、白羽の身体を滑り落ちフローリングに落ちた。

「………/////綺麗…綺麗だよ……白羽」
「……////」
恥ずかしさで、身体をもじもじさせる白羽。
そんな仕草でさえも、可愛くてしかたがない。

「キスして?白羽
………早く!!!」
立っている白羽を見上げて、キスをせがむ命。

顔を近づけると、もどかしさで命が白羽の後頭部を軽く押しつけてきた。
「ンンン……んぁ…」
命のキスは深く、まるで食べるように貪ってくる。
白羽はすぐ息苦しくなる。

無意識に命のキスから逃げように、命の肩を押し返す。
「白羽!ダメだよ!!口唇、離さないで?」
「でも…息苦し…い…」

「でもダメ!来て?」
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