神、恋に落ちる
「白羽はここにいてね!すぐに戻ってくるからね!」
そう言って白羽を部屋に一人残し、金城と共に別室に向かった。
別室に入ると、五人の男達が床に正座をさせられて座っていた。
周りには、金城の部下達が待機している。
「へぇー、結構若いんだね!君達」
男達の前にしゃがみ、顔を覗き込んだ。
「大学の同じ学科だったみたいです」
「てことは、白羽と同い年か…」
「あ…あんた、だ、誰だよ……」
「君達が犯した女の、恋人だよ」
「は?てことは、白羽ちゃんの?」
「そう」
「今更なんだよ…!?もう…償ったからいいだろ…!?」
「でも、俺の怒りは収まらないよ?」
「俺の親父は、議員だぞ!下手に手を出したら………」
「それ!俺には、通用しないよ?
バカだなぁ…誰にでも通用すると思ってるとこが、救いようのないバカ!だから、同意もなしに女を犯すんだよ!どうせヤるなら、もっと賢くヤりなよ!」
「た、頼む!助けてくれ!」
「ここから出せよ!!」
命のただならぬ雰囲気に、男達は狼狽しだす。
「君達は……
“地獄”って見たことある?」
そう言って、スッと立ち上がった命。
ソファにドカッと、座り足を組んだ。
「は━━━━!?」
「地獄って、辛いよ。
死にたくても、死ねない。死ぬことを許されない苦痛。心と身体に、耐え難い痛みが続くんだよ。
俺は九年間、地獄を見た。
辛かったなぁ……」
そして命は天井を見上げ、目を瞑った。
「な…にを…言って…」
「きっと、白羽も君達に犯されて地獄を見たんだろうなぁ……可哀想に…もっと早く俺と出逢っていれば、そんな地獄を見せないようにしてあげれたのに……」
「━━━━━━!!!!!」
命が再度、男達に向き直る。
その表情は、言葉にならない恐ろしさだった。
「地獄…見たくねぇんだったら、五人揃ってかかって来いよ!!自分の身は、自分で守ってみろよ!虫螻!!」
口調がガラリと変わった、命。
男達を見据えた。
でも誰一人、命に向かっていけない………
命は丸腰で、しかもソファにもたれかかりリラックスしたように座っているのに、だ。
身体が動かなくなる程の重い圧迫感と恐ろしい雰囲気が、男達の身体を凍ったように動けなくしていた。
そう言って白羽を部屋に一人残し、金城と共に別室に向かった。
別室に入ると、五人の男達が床に正座をさせられて座っていた。
周りには、金城の部下達が待機している。
「へぇー、結構若いんだね!君達」
男達の前にしゃがみ、顔を覗き込んだ。
「大学の同じ学科だったみたいです」
「てことは、白羽と同い年か…」
「あ…あんた、だ、誰だよ……」
「君達が犯した女の、恋人だよ」
「は?てことは、白羽ちゃんの?」
「そう」
「今更なんだよ…!?もう…償ったからいいだろ…!?」
「でも、俺の怒りは収まらないよ?」
「俺の親父は、議員だぞ!下手に手を出したら………」
「それ!俺には、通用しないよ?
バカだなぁ…誰にでも通用すると思ってるとこが、救いようのないバカ!だから、同意もなしに女を犯すんだよ!どうせヤるなら、もっと賢くヤりなよ!」
「た、頼む!助けてくれ!」
「ここから出せよ!!」
命のただならぬ雰囲気に、男達は狼狽しだす。
「君達は……
“地獄”って見たことある?」
そう言って、スッと立ち上がった命。
ソファにドカッと、座り足を組んだ。
「は━━━━!?」
「地獄って、辛いよ。
死にたくても、死ねない。死ぬことを許されない苦痛。心と身体に、耐え難い痛みが続くんだよ。
俺は九年間、地獄を見た。
辛かったなぁ……」
そして命は天井を見上げ、目を瞑った。
「な…にを…言って…」
「きっと、白羽も君達に犯されて地獄を見たんだろうなぁ……可哀想に…もっと早く俺と出逢っていれば、そんな地獄を見せないようにしてあげれたのに……」
「━━━━━━!!!!!」
命が再度、男達に向き直る。
その表情は、言葉にならない恐ろしさだった。
「地獄…見たくねぇんだったら、五人揃ってかかって来いよ!!自分の身は、自分で守ってみろよ!虫螻!!」
口調がガラリと変わった、命。
男達を見据えた。
でも誰一人、命に向かっていけない………
命は丸腰で、しかもソファにもたれかかりリラックスしたように座っているのに、だ。
身体が動かなくなる程の重い圧迫感と恐ろしい雰囲気が、男達の身体を凍ったように動けなくしていた。