神、恋に落ちる
「ねぇ…白羽~またしよ?」
昼食が終わりソファでまったりしていると、命が白羽の首筋にキスしてきた。

「んんっ…!!もう無理ですよ…!
命さん、私の一回りも上なのに凄い体力ですね……」
後ろを振り向き、命に向き直った。

「まぁね。
体力、自信あるよ!
白羽のこと、ひたすら抱いてたいなぁ」
「でももう…身体がもちません……」
「じゃあ…キスは?」
「キス…なら…////」
白羽が頷くと、頬を撫で口唇を指でなぞってきた。

「じゃあ…いっぱい……キスさせてね…!」
口唇が重なり、貪られた。
「ンン……」
「白羽…ん…好き……」
「んふぅ…みこ…とさ…」
「白羽も言って……?
好きって……俺のこと、好きでしょ?」
「ん…すきぃ……」

「フフ…可愛い…」
命が白羽をソファに押し倒し、口唇を夢中に貪っているとスマホが震えだした。
「んんっ…!み…さ……でん、わ…」
「ダメ…俺に集中して……?
もっと…キスしたい……」
「ん…むふぅ……」

すると今度は、黒崎が呼びかけている。
「神!神!すみません!一徹様が、大至急連絡ほしいと…!」
「みか…どさ……いっ、てつ…さん…電、話…」
「こらっ…一徹の名前、呼ばないで……!
この口は……今、俺とキスする為にあるんだから……」

「神!!一徹様がかなりご立腹です!」
尚も黒崎が呼びかける。

「あーー!もーー!わかったよ!!」
命は、黒崎の手からスマホを乱暴に奪った。

「もう!!なんなの!!?」
『なんなの!じゃねぇよ!早く出ろ!!クソが!?』
「はぁぁ!!?クソ!?
一徹に言われたくない!!」
『うるせー!!』
「で!?なんなの!!?」
『お前の“道具”が、俺の店に来てて命を出せってうるせーんだよ!!?マンションに行っても、会えないからって!』

「は?」

『とにかく来いよ!今から!』
そこで一徹に、ブチッと切られたのだった。

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