神、恋に落ちる
神、独占欲に埋もれる
今日は、一徹がオーナーを勤めるクラブのパーティーだ。
ついでに命と白羽の婚約パーティーも兼ねたいと由那が言った為、かなり華やかだ。

白羽「皆さん、初めまして。南城 白羽です」
白羽が微笑み、ホスト達に挨拶をする。

ヒデ「初めまして。俺はヒデです!
じゃあ、俺が簡単に紹介しますね!
こちらが、No.1のヤマトさん。で、No.2レイさん、こちらがNo.3で秋声さんです。
それから━━━━━━━」
一人一人、ヒデが紹介していく。

白羽「よろしくお願いします。
やっぱり皆さん、ホストさんだからかな?
キラキラして、綺麗ですね!」
微笑み言った白羽。

ホスト達「……/////」

命「白羽!また、そうゆうこと言うんだから!
ダメだよ!!こいつ等が惚れたらどうすんの?」

白羽「は?惚れる?
………んなわけないですよ!あり得ません!」
命「はぁー、わかってないなぁ…!」
白羽「由那だったらわかるけど……」

命「とにかく!おいで?俺の足の間!!」
白羽がゆっくり命の元に向かうと、手を引っ張られて座らされ後ろから抱き締められた。

直矢「遅くなってすみません!」
そこに、アフターで遅れてやって来たホストが入ってくる。
一徹「やっと、揃ったな!」

直矢「すみません!オーナー!神!あ、こちらが、婚約者の……え……?」
白羽「え?直矢(なおや)…くん…?」

直矢「白羽ちゃん?
嘘!?マジで!?神の婚約者、白羽ちゃんなの!?」
白羽「直矢くん、一徹さんのクラブで働いてるんだ」
直矢「まぁね!懐かしいなぁ!」

直矢は白羽の高校の同級生だった男だ。
実は白羽は密かに憧れていた。
微笑みあう白羽と直矢。

白羽を抱き締める、命の力が徐々に強くなっていく。
それと同時に、雰囲気が黒く染まり圧迫されていく。

白羽「……ったい…命さ…痛いです…もう少し、腕を緩めてください……」
命「白羽」
白羽「え?命…さ…」

命「なんだろ?この気持ち。
怒りで、おかしくなりそう…
助けて…白羽」
白羽「え……ど、どうしよう…」

命「いつもみたいに言って?
ほら、何て言うんだっけ?」

白羽「で、でも、ここじゃ……」
命が口唇を寄せてきて、今にも口唇が重なりそうだ。

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