神、恋に落ちる
「あれ、誰?」
命が桂里奈の背中を睨みつけながら言う。
「大学の時の同級生です」
「ふーん。白羽の苦手な女なんだね?」
「え!?どうしてそれを……」
「そんなの、白羽を見て触れてればわかるよ」
「友達…だと思ってたんですが……向こうはそんな風に思ってなかったみたいで……」
「そう…可哀想に……大丈夫。俺がいるからね……!」
白羽の顔を覗き込んで、頭を撫でる命。
「はい。大丈夫です!命さんや、由那や一徹さんがいるから!」
━━━━━━━━━━━━━━
「白羽」
「え?桂里奈ちゃん」
命に電話がかかり外に出た為、その間にトイレに行った白羽。
トイレから出ると、待ち伏せていたようにドア前に桂里奈がいた。
「番号、変えたの?」
「え?あ、スマホ、壊れちゃって!」
「じゃあ…また教えてよ。番号。てか、SNSは?してないの?」
「してないよ。私、あんまりスマホ使わないから」
スマホには命の番号しか入っていない。
そもそも、命とはほぼ離れることがない為、白羽はほとんどスマホを使わないのだ。
「は?スマホを使わないなんて、今時あるの?」
「そうだよね。私、行かなきゃ!番号は命さ…あ、旦那さんに聞かないといけないから、聞いてみるね」
「は?旦那?」
「え?」
「さっきのイケメン、旦那なの?」
「そうだよ」
「………なんで、白羽ばっか…地ブ(地味ブス)のクセに……」
「え?」
「ううん。とにかく、旦那に聞いてみてよ?
また飲み会!誘ってあげるから!」
「飲み会は、いいよ。
もう行く気ないから」
「は?なんで?」
「結婚したし、私がいてもいなくても何も変わらないし…それにもう…“あんな思い”したくないし…」
「は?」
桂里奈は白羽のことを引き立て役にいつも誘っていた。
白羽もそれをわかっていたが、それなりにみんなの話を聞くだけでも楽しかったので行っていたのだ。
恋人がいても同じコンビニで働いていた為、シフトが合わずなかなか会えない。その上友達がいなかった白羽は、そうゆうことでしか楽しみがなかったのだ。
命が桂里奈の背中を睨みつけながら言う。
「大学の時の同級生です」
「ふーん。白羽の苦手な女なんだね?」
「え!?どうしてそれを……」
「そんなの、白羽を見て触れてればわかるよ」
「友達…だと思ってたんですが……向こうはそんな風に思ってなかったみたいで……」
「そう…可哀想に……大丈夫。俺がいるからね……!」
白羽の顔を覗き込んで、頭を撫でる命。
「はい。大丈夫です!命さんや、由那や一徹さんがいるから!」
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「白羽」
「え?桂里奈ちゃん」
命に電話がかかり外に出た為、その間にトイレに行った白羽。
トイレから出ると、待ち伏せていたようにドア前に桂里奈がいた。
「番号、変えたの?」
「え?あ、スマホ、壊れちゃって!」
「じゃあ…また教えてよ。番号。てか、SNSは?してないの?」
「してないよ。私、あんまりスマホ使わないから」
スマホには命の番号しか入っていない。
そもそも、命とはほぼ離れることがない為、白羽はほとんどスマホを使わないのだ。
「は?スマホを使わないなんて、今時あるの?」
「そうだよね。私、行かなきゃ!番号は命さ…あ、旦那さんに聞かないといけないから、聞いてみるね」
「は?旦那?」
「え?」
「さっきのイケメン、旦那なの?」
「そうだよ」
「………なんで、白羽ばっか…地ブ(地味ブス)のクセに……」
「え?」
「ううん。とにかく、旦那に聞いてみてよ?
また飲み会!誘ってあげるから!」
「飲み会は、いいよ。
もう行く気ないから」
「は?なんで?」
「結婚したし、私がいてもいなくても何も変わらないし…それにもう…“あんな思い”したくないし…」
「は?」
桂里奈は白羽のことを引き立て役にいつも誘っていた。
白羽もそれをわかっていたが、それなりにみんなの話を聞くだけでも楽しかったので行っていたのだ。
恋人がいても同じコンビニで働いていた為、シフトが合わずなかなか会えない。その上友達がいなかった白羽は、そうゆうことでしか楽しみがなかったのだ。