神、恋に落ちる
「━━━━━━!!!!?」
ググッと繋がり、白羽は目の前がチカチカしていた。

「白羽…手ぇ…退けて?
………キス、しよ…?」
命はゆっくり白羽の手を外すと、口唇を奪うように重ねた。
「ンンン…みこ…さ……す、き…」
「ん…はぁ……俺も…好き…大好き…」

次第に命の顔が掠れてくる。
必死に命の服を握っていた白羽の手が、パタンと落ちた。

「はぁ…はぁ……白羽…白羽…!
あーあ…白羽には、体力つけてもらわなきゃな……!
最近、失神するのが早い……」


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夜が更けて、白羽が目を覚ます。
「ん……」
命は眠っていた。
しっかり抱き締められていて、これじゃあ簡単に離れられない。

「睫毛、長い…綺麗……」
まるで人形のように、美しく綺麗だ。

命の腕を静かに外し、ゆっくり起き上がった。
「シャワー浴びよ…」
なんだか目が冴えてしまい、白羽はバスルームへ向かった。

シャワーを浴びながらふと鏡を見る。
「す、凄い…」
自分の身体とは思えない程に、キスマークていっぱいだったのだ。

しばらく自分の身体を見ていると、突然バン!!とバスルームのドアが開いた。
そしてあっという間に視界が遮られた。

「白羽!!何してるの!?勝手にいなくならないで!!」
「え?え?あ、ご、ごめんなさい!
ちょっと、シャワーを……
そんなことより!命さん!濡れますよ!!」
命はガウン姿のまま白羽を抱き締めて、頭からシャワーをかぶっている状態だ。

「白羽は“また”俺にお仕置きされたいの?
だから、わざとにこんなことするの?」
白羽の頬を包んで、顔を覗き込んだ。

「ま、まさか!そんなわけありません!」
「俺から放れないでって言ってるのに、どうして約束破るの?」
「そ、それは!命さんが寝てたからで!」
「起こせばいいでしょ?」
「は?せっかく寝てるのに、起こせません!」

「不安になるんだ……」

「え……命…さん?」
「目が覚めて、白羽が腕の中にいないなんて……そんなの、耐えられない!
だからお願い……勝手に俺を一人にしないで……」

シャワーの音が響く中、命の切ない声が響いていた。

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