神、恋に落ちる
「いい?今後は、どこに行くにも俺に一声かけてからにしてね!」
「わかりました」

そのままバスタブに浸かっている二人。
命に後ろから抱き締められている。

白羽は、命の手を掴んで手を合わせた。
「命さんの手、大きいですね!」
「そう?」
「それに、強い…」
「握力、自身あるよ?白羽の骨、簡単に折れる自信あるし」
「え?そ、そうなんですか!?
怖いなぁ……」
「フフ…白羽が俺から離れたりしたら、折っちゃうよ?
そうすれば、白羽は俺から本当に放れられない……!」

ベットに移動し、横になる。
「白羽、寝ないの?」
「目が冴えちゃって……命さんは、寝てください。
頭撫でてますから」
そう言って、ゆっくり命の頭を撫でる白羽。

「でも寝たら、白羽がまた知らない内にいなくなる」
「大丈夫です。ずっと傍にいます」
「ほんと?」
「はい////」
「ん?何?」
「な、なんか////命さん、可愛い…////」

「可愛いのは、白羽でしょ?」
「そ、そんなこと////と、とにかく!ゆっくり寝てください。おやすみなさい…!」
「ん…おやすみ……」
ゆっくり目を閉じる命を見つめながら、頭を撫で続けた白羽だった。

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「んん…」
数時間後……命が再度、目を覚ますと白羽が見つめていた。

「おはようございます…命さん…」
「んーおはよー白羽…!好き~!」
そのまま抱きつく、命。

「あーあ、起きちゃった!」
「え?白羽?」
「だって、命さんの寝顔とっても綺麗だから、全然飽きないんですもん!ずーっと、見てられます!」
「えー白羽は、悪趣味だなぁ(笑)」

「フフ…」
「でも…可愛い…」
「ンンン……」
「はぁ……可愛すぎて…益々放せない……」
口唇を奪い、一度離して囁く命。

そこへ、スマホが震え鳴り出す。
「命さん////スマホ…鳴ってますよ…」
「うん…」
「早く取らないと…」
「うん…」
「そんなずっと見つめられたら、恥ずかしいです////」
「白羽は、ずーっと俺の寝顔見つめてたんでしょ?
だったら、いいじゃん!」

そして一度切れた音が、また鳴り出す。
「命さん…スマホ……///」
「フフ…可愛い……わかったよ!」
なかなか目を反らさない命に、白羽が顔を赤くして言うと、微笑んで漸くスマホを取ったのだった。
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