神、恋に落ちる
「白羽、ほんと?」
「はい。チョコのロールケーキだったんですが、まさかお酒が入ってるなんて思わなくて……
一口食べてお酒が入ってるのわかったんですが、ケーキが美味しくて……酔うのわかってて食べちゃいました。
ごめんなさい。一口で食べるのやめてればよかったですね……」

「わかった。白羽と天使ちゃんのことは、信じるよ。
でも、一徹!」
「ん?」
「今日の食事、後日にして?
今からは白羽と二人になりたい」
「わかった」

一徹と由那が出ていって、命は白羽の腰を抱き言った。
「白羽、お風呂入ろ?
この不愉快な臭い、消し去らないと!」

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「白羽、壊されるな」
「え?」
帰りの車内。
一徹が不意に言った。

「俺なら、そうする」

由那は、黒崎の言っていたことを思い出していた。

【二人に“正気”は存在しない。
二人の世界に入れるのは、それぞれ白羽さんと由那さん。それ以外は徹底的に排除する】

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「ンンン……はぁ…んぁ……」
「こらっ…口唇、離しちゃダメ……」
「だって…苦し……」
「でも…ダメ……白羽がクロの臭いなんかさせるから悪いんでしょ!」
バスタブに浸かり、ひたすら口唇を貪られている白羽。

湯の熱さに加え、身体も熱くなっていた。
「命…さ……ほんとに、息…できない……」
「ん…じゃあ、いつもの!言って……!?」

白羽は命の頬を両手で包み込んだ。
そして顔を覗き込んで言った。
「命さん……大好き…」

「……/////」
白羽の熱い身体、潤む瞳、甘い声と言葉。
もう……それだけで、命は果ててしまいそうになっていた。

「命さん…」
「はぁ…可愛い…可愛すぎ……俺も、大好き……
だから、放せない……!
もう……白羽がいないと…白羽じゃないと、生きる意味がない……!!」


それから一晩中、白羽は命の重く深い愛情に溺れた。

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