神、恋に落ちる
「んー、命さ…苦し…です……」

身長差がある二人。
命の胸に顔が埋まり、苦しそうにもがく白羽。

「あ…ごめんね!
好き過ぎてつい……」
「いえ…////」
「可愛い~白羽!
よく顔見せて?」
今度は頬を両手で包み込み、顔を覗き込んだ。

「は、恥ずかしいです…」
「可愛いなぁ。なんでこんな可愛いの?」
「……/////
私、あまり可愛いなんて言われたことないですよ?」

「それはね、俺にしかわからない白羽の魅力だからだよ?てか、わからなくていいよ。俺だけが知ってればいいんだから!」
「命さん……」
「白羽、好き、好き、好き、好き過ぎて放れたくない。どうしてかな?
出逢ってまた二日なのに、もう…こんなに好きで堪らない。あぁ、これが一徹の言ってた“愛しい”って感情なんだ……!」

「あの、私…」
「ん?」
「命さん、お話聞いてくれますか?」
「うん、もちろん!
じゃあ…家に行こ?」
「へ!?う、家ですか!?」
「うん!だって、すぐ上だし!」
「上?」
「うん、この最上階」

命は、マンションの上を指差した。

「み、命さん、ここの最上階だったんですか!?」
「うん、このマンション、俺のだし!」
「━━━━━!!!?」
白羽は開いた口が塞がらない。

「あ…ポカーンってしてるぅ。
可愛い~!!」
白羽が何をしても、どんな顔をしようと、命にとっては可愛くてしかたがない。
命は、満面の笑みで白羽を見つめていた。

「命さんは、何のお仕事してるんですか?
このマンション、富裕層の中の富裕層しか住めないマンションなんですよ?」
「うん、知ってるよ?
この“俺が”許可した人間しか住めないから」
「あ、そっか。マンションの持ち主ですもんね!」

「俺の仕事は、うーん…説明するのは難しいなぁ。
とにかく!色々店とかクラブとか、マンションとか……まぁ色々俺の持ち物なの」
「す、凄い……」

「早く、家に行こ?」
白羽の手を握り、引っ張る命。
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