君の声色
「今日は放課後一緒に帰れる?」
ゆっくりと大きな声で聞いた日向。
私は首を左右に振る。
「くっ…!!これで12回目か…!」
断った回数数えてるの!?
彼…日向と話すようになったのは落し物を届けた次の日から…。
「ねぇ、陽菜さん!!」
微かに誰かが私の名前を呼んだような気がして私はゆっくりと振り返る。
そこにいたのは顔を少し赤らめた昨日のあの男の子だった。
…早くこの場から去りたい。
「陽菜さん、昨日は本当にありがとうございました!!」
昨日って…あの落し物を届けたことかな?
それよりもどうして私の名前を知ってるんだろう…?
「これ…俺にとって大切な物なので本当にありがとうございます!」
…昨日より声を大きくして話す男の子。
声が大きいからいつもよりちゃんと聞こえる。
「俺、2年C組の日向結斗です!陽菜さん…耳がその、聴こえづらいんですよね?」
少し遠慮がちに聞いてきた…日向結斗。
だからなのか、最後の方が少し聞き取りにくかった。
「……」
ゆっくりと大きな声で聞いた日向。
私は首を左右に振る。
「くっ…!!これで12回目か…!」
断った回数数えてるの!?
彼…日向と話すようになったのは落し物を届けた次の日から…。
「ねぇ、陽菜さん!!」
微かに誰かが私の名前を呼んだような気がして私はゆっくりと振り返る。
そこにいたのは顔を少し赤らめた昨日のあの男の子だった。
…早くこの場から去りたい。
「陽菜さん、昨日は本当にありがとうございました!!」
昨日って…あの落し物を届けたことかな?
それよりもどうして私の名前を知ってるんだろう…?
「これ…俺にとって大切な物なので本当にありがとうございます!」
…昨日より声を大きくして話す男の子。
声が大きいからいつもよりちゃんと聞こえる。
「俺、2年C組の日向結斗です!陽菜さん…耳がその、聴こえづらいんですよね?」
少し遠慮がちに聞いてきた…日向結斗。
だからなのか、最後の方が少し聞き取りにくかった。
「……」