君の声色
確か…引き出しの2段目に入れたんだっけ?
私はその引き出しを開けた。
「!!」
よかった…入っていた。
私は早速それを取り出し、『筆談用』とマジックペンで書いた。
そして鞄の中にしまう。
それから明日の持ち物の準備をする。
準備を始めて5分が経過した。
なんとか終わった。
忘れ物ないといいんだけど。
そんなことを考えている時だった。
キーーンっという耳鳴りがした。
「っ…!!」
いつも急に来るな…耳鳴り。
私はベッドの上に座った。
耳鳴りはもう…慣れている。
最初なった日は3日に一度きていた。
だから今となっては慣れている…。
数分したら耳鳴りは治まった。
今日はまだ軽い方だったかも。
「…」
私はそっと目を閉じた。
耳をすませるように……。
そして目を開く。
私はボーッと窓の外を眺めた。
今日は…何も…。
"聴こえない"
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