詩集『言葉の花束』
恋と雫と部屋着と
顔を上げなさい
なんて
いわないから
ぽつりと落ちたその雫を
しっかりと見なさい
そんな声が聞こえた気がして
雫の源をたどる
たおやかな願いの歌が
聞こえた気がして
まだ終わってない
まだ始まってすらいないって
大好きな香水で拭うと
もっととまらなくなった
なんて
いわないから
ぽつりと落ちたその雫を
しっかりと見なさい
そんな声が聞こえた気がして
雫の源をたどる
たおやかな願いの歌が
聞こえた気がして
まだ終わってない
まだ始まってすらいないって
大好きな香水で拭うと
もっととまらなくなった