詩集『言葉の花束』
第3部 春〜ただ愛する〜

さくらシフォン

さくらシフォンはさくら色だから
ほかのケーキたちにからかわれました

でもパテシエのお兄さんは
きみはきみであれ、と
言い続けました

春になるとみんなは
さくらシフォンのことを
お花みたいね と大切にしました

彼女は思いました
ほんとうの私を愛してくださる人がいると
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