私は幼馴染の双子の兄の方が好きなんです
葵ねここ
人物紹介など
ピピピピッ
カチッ
「ふわわ~~ もう朝なの?」
目覚まし時計を押す。
午前5時。
いつもより、2時間も早い起床だ。
どうして、私、こんな時間にタイマーセットしちゃったんだろう......。
うーん。と首を傾げたりしてみたが、寝ぼけ脳は答えをくれない。
とりあえず、部屋を見回してみる。
真っ暗。
ガラララララララ
カーテンを開けると、申し訳程度の空の明るさとともに、ひしひしとした肌寒さが伝わってくる。
「秋も後半、急に寒くなったね~」
1人部屋で誰も聞いていないのに、誰かに同意を求めてみたりする。
......。
なにか、忘れてる気がする。
寝ぼけ眼で視界が定まらないまま、外を眺める。
手前の電線に二羽の小鳥が留まっていた。
一匹がもう一匹にミミズのようなものを口移ししている最中だ。
ミミズを与えてる側が親鳥だろうか。
食事をし終えると、親鳥と思われる方が片方を置いてどこかへ飛び立ってしまった。
その姿を見て、曇っていた脳が晴れてきだす。
そうだ! 思い出した!
昨日の晩から1週間、みーくんたちのご両親がブラジルに行っていないんだった。
私はその期間、みーくんとまーくんのお母さんの代わりに、あの子たちが学校に遅刻しないよう起こしに行くことになったんだ。
早く起きたのは、朝ごはんとお弁当も作ってあげたくて。
でないと、ずっとカップラーメンとか食べるもん。
歳の数だけ一緒に過ごした幼馴染だから、絶対そういうことするってわかるもん。
私はそそくさと身支度を済まして、家を出る。
さて、岸野家に向かいましょうか。
って手前の家なんだけどね。
カチッ
「ふわわ~~ もう朝なの?」
目覚まし時計を押す。
午前5時。
いつもより、2時間も早い起床だ。
どうして、私、こんな時間にタイマーセットしちゃったんだろう......。
うーん。と首を傾げたりしてみたが、寝ぼけ脳は答えをくれない。
とりあえず、部屋を見回してみる。
真っ暗。
ガラララララララ
カーテンを開けると、申し訳程度の空の明るさとともに、ひしひしとした肌寒さが伝わってくる。
「秋も後半、急に寒くなったね~」
1人部屋で誰も聞いていないのに、誰かに同意を求めてみたりする。
......。
なにか、忘れてる気がする。
寝ぼけ眼で視界が定まらないまま、外を眺める。
手前の電線に二羽の小鳥が留まっていた。
一匹がもう一匹にミミズのようなものを口移ししている最中だ。
ミミズを与えてる側が親鳥だろうか。
食事をし終えると、親鳥と思われる方が片方を置いてどこかへ飛び立ってしまった。
その姿を見て、曇っていた脳が晴れてきだす。
そうだ! 思い出した!
昨日の晩から1週間、みーくんたちのご両親がブラジルに行っていないんだった。
私はその期間、みーくんとまーくんのお母さんの代わりに、あの子たちが学校に遅刻しないよう起こしに行くことになったんだ。
早く起きたのは、朝ごはんとお弁当も作ってあげたくて。
でないと、ずっとカップラーメンとか食べるもん。
歳の数だけ一緒に過ごした幼馴染だから、絶対そういうことするってわかるもん。
私はそそくさと身支度を済まして、家を出る。
さて、岸野家に向かいましょうか。
って手前の家なんだけどね。