私は幼馴染の双子の兄の方が好きなんです
私は岸野家の玄関をくぐった。
「やっぱり鍵開いてたよ......」
みーくんたちのお母さんに預かった合鍵を使うまでもなかった。
みーくんもまーくんも不用心。
どうして、私が岸野家の鍵を持っているかって?
それは私の実家である葵家と岸野家は家族ぐるみの仲で、両家があつい信頼関係にあるからだ。
私とみーくんとまーくんは、お互い物心がついた頃には一緒にいたので家族のような存在。私にとってみーくんが兄、まーくんが弟って感じ。
親同士はもっと古くからの付き合いらしい。
今回みーくんたちの両親は仕事の都合で、日本の反対側にあると言われるブラジルまで行くことになったそうで......。
自分の事に無頓着な息子たちの生存確認をたまにしてやってくれと、昨日、お願いされた。
「そんなこと言わずに、みーくんもまーくんもうちで面倒見ますよ」
「ならお願いできますか」
そして、葵家が全面的に岸野家兄弟の世話をすることになったのだ。
そして、同い歳の私になら、気を遣わなくていいという理由で、今私はここにいる。うちのお母さんの提案だ。
私は靴を脱ぎ、キッチンで調理をし、二人を起こす時間を待った。
「やっぱり鍵開いてたよ......」
みーくんたちのお母さんに預かった合鍵を使うまでもなかった。
みーくんもまーくんも不用心。
どうして、私が岸野家の鍵を持っているかって?
それは私の実家である葵家と岸野家は家族ぐるみの仲で、両家があつい信頼関係にあるからだ。
私とみーくんとまーくんは、お互い物心がついた頃には一緒にいたので家族のような存在。私にとってみーくんが兄、まーくんが弟って感じ。
親同士はもっと古くからの付き合いらしい。
今回みーくんたちの両親は仕事の都合で、日本の反対側にあると言われるブラジルまで行くことになったそうで......。
自分の事に無頓着な息子たちの生存確認をたまにしてやってくれと、昨日、お願いされた。
「そんなこと言わずに、みーくんもまーくんもうちで面倒見ますよ」
「ならお願いできますか」
そして、葵家が全面的に岸野家兄弟の世話をすることになったのだ。
そして、同い歳の私になら、気を遣わなくていいという理由で、今私はここにいる。うちのお母さんの提案だ。
私は靴を脱ぎ、キッチンで調理をし、二人を起こす時間を待った。