飛行雲
漢字学校が終わり誰よりも早く家に帰る学生なんて私だけだ。
あと少しで高校1年が終わろうとしている今、思い出作るのに普通の学生は部活とか寄り道とかしてるだろうか……
電車を乗り継ぎ、私はいかにも古い家のドアを開ける
「た、ただいま……」
「おかえりなさい 」
何の変哲もない会話に見えるが「おかえり」って言ったのは包丁を持って笑った母だった
家族は母ひとりだが、家族って言えるような人ではない。ろくに働かず、借金まみれだ。
父はDVする人で、そのストレスで母は鬱病だ
その人はもうどこかに消え、もう居ない
家に帰ってから私は洗濯物を入れて、夜ご飯を作る。一緒に食べる人なんて居ない。
母は尋常じゃない量のお酒と薬を飲んでまた寝る。
これが私、一条 蘭( いちじょう らん)の日常だ
みんなでレゲエの歌を歌って暇させあれば
喧嘩ざんまい退学なんて目の前に迫っている
あと少しで高校1年が終わろうとしている今、思い出作るのに普通の学生は部活とか寄り道とかしてるだろうか……
電車を乗り継ぎ、私はいかにも古い家のドアを開ける
「た、ただいま……」
「おかえりなさい 」
何の変哲もない会話に見えるが「おかえり」って言ったのは包丁を持って笑った母だった
家族は母ひとりだが、家族って言えるような人ではない。ろくに働かず、借金まみれだ。
父はDVする人で、そのストレスで母は鬱病だ
その人はもうどこかに消え、もう居ない
家に帰ってから私は洗濯物を入れて、夜ご飯を作る。一緒に食べる人なんて居ない。
母は尋常じゃない量のお酒と薬を飲んでまた寝る。
これが私、一条 蘭( いちじょう らん)の日常だ
みんなでレゲエの歌を歌って暇させあれば
喧嘩ざんまい退学なんて目の前に迫っている