【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
 その人物がアイリーンの顔に自分の顔を近づけようとしていた。ノエルはつかつかとその人物に近づき、手にしていた飲み物を思わずその髪にかけてしまった。

「おい、何をする」

「それはこっちのセリフ。リーンに何をしようとしているのよ」

「オレは彼女の様子を見ていただけだ」

「とかなんとか言っちゃって。本当はチューでもしようとしていたんじゃないの」
 反論してこないところが恐ろしい。
 そしてこの話題の中心となっているアイリーンは、もちろん寝てはいない。ばっちり起きている。

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