【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「悪くないね。なんか、文芸部の活動っぽくなってきたね」

「ぽくではなくて、文芸部です」
 すかさず、サラがツッコミをいれる。

「あの、サラ先輩。今まで文芸部ではどのような活動を?」

「見たままよ。こうやって集まって本を読んでおしまい。ときどきって年に一回くらい、作品を書いてコンクールに出すだけ。だからね、部誌を作りたいって聞いて、ちょっと楽しくなっちゃった」
 ふふっと、首を傾けてサラは上品に笑う。

「私ももう一個、書いてみよう、っと」

「サラ」
 ルークが彼女の名を呼ぶ。
「全年齢対象の作品でお願いするよ」

「わかってるわよ」

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