【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
 アイリーンは月雲シリーズでポップを作ることにした。やっぱり、アスカリッドの作品の中ではこれが一番好き。既刊は五巻まで。来月の霜の月には六巻が出るらしい。

「エル」

「どうかした?」

「あの、月雲シリーズは来月に新刊が出ますよね」

「そうよ」

「書店に予約したいのですが、書店を教えていただけないでしょうか」

「私もちょうど予約しようと思っていたところ。次の休みに一緒に行きましょう」

「ついでなら、僕らの部誌も置いてもらえないか交渉してきてくれない?」
 このルークという部長は、人に仕事を振るのがうまいようだ。

「りょーかい。いつもの人に、聞いてみますね」
 と言うノエルの笑顔がちょっと怖い。
< 125 / 365 >

この作品をシェア

pagetop