【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
 レジで支払いを済ませたときに、来月の新刊を予約したいということを伝えると、別なカウンターを案内された。

「あら、ノエルさんじゃない」
 そこのカウンターにいた女性に、声をかけられた。
「今日は、どうしたの?」

「来月発売の月雲シリーズの予約しにきました」
 ノエルが答える。
「この子の分もお願いします。この子、プーランジェからの留学生なんです」
 と、アイリーンを紹介する。
「まあ。この子が噂の」
 女性は嬉しそうに笑みを浮かべた。
 なぜ、この書店の女性にまで噂が広がっているのか、と同時にどんな噂なのか、アイリーンは気になった。
「では、二人分ね。この紙に名前を書いてね。連絡先は書かなくてもいいわ。学院の寮でしょ」
 頷く。

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