【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「そうそう。ナミカさん。オススメの本ってあるかしら? できれば甘美で」
 どうやらこの女性の名はナミカというらしい。

「ノエルさんの甘美って、あっちの方よね。来月の新刊で、こんなのもあるんだけれど」
 ナミカは新刊リストに並んでいるタイトルを一つ指さす。

「タイトルからして気になりますね」

「でしょ。どうする? こっちも予約していく?」

「もちろん。新規開拓は必要ですから」
 ノエルはもう一枚、予約票を書いた。

「リーン。ナミカさんは、文芸部の先輩なのよ。そして、部長の彼女」
 予約票に本のタイトルを書きながら、ノエルが言う。その言葉にも、ナミカは笑みを浮かべている。
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