【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
初めてのコピー本、ではなく部誌が完成した。ポップの寄せ集めだけれど、こうやって一つの冊子になると感慨深いものがある。タイトルはサラが書いてくれた。
『文芸部部誌第一号かがやき』なんて、大層な表紙。もしかしたら第一号で終わってしまったらどうしよう、という不安もありながら、それを部員一人一人が手にする。
結局、一学年からは五人も入部してくれた。四人が女子で一人が男子。これもポップ効果らしい。その一学年の作品も、この部誌には収録されている。
「嬉しいわ。リーンさんの月雲をこうやって毎日拝めるなんて」
なぜかサラが大興奮している。実は、リーンの月雲のポップは新入生にも好評で、彼女たちも今、月雲シリーズを読み始めていた。
ルークに言わせると。
「純粋な一学年を、そちらの道に引っ張り込まないで欲しい」
らしいのだが、甘美小説だってアスカリッドで認められている立派な文学です、とサラが反論している。
ルークはルークで、初めてできた男子後輩と歴史小説について議論している。どうやらこの二人は議論好きらしい。傍から見ると口喧嘩のようにも見えるのだが、終わるころには二人は満足そうな顔をしているので、謎だ。
『文芸部部誌第一号かがやき』なんて、大層な表紙。もしかしたら第一号で終わってしまったらどうしよう、という不安もありながら、それを部員一人一人が手にする。
結局、一学年からは五人も入部してくれた。四人が女子で一人が男子。これもポップ効果らしい。その一学年の作品も、この部誌には収録されている。
「嬉しいわ。リーンさんの月雲をこうやって毎日拝めるなんて」
なぜかサラが大興奮している。実は、リーンの月雲のポップは新入生にも好評で、彼女たちも今、月雲シリーズを読み始めていた。
ルークに言わせると。
「純粋な一学年を、そちらの道に引っ張り込まないで欲しい」
らしいのだが、甘美小説だってアスカリッドで認められている立派な文学です、とサラが反論している。
ルークはルークで、初めてできた男子後輩と歴史小説について議論している。どうやらこの二人は議論好きらしい。傍から見ると口喧嘩のようにも見えるのだが、終わるころには二人は満足そうな顔をしているので、謎だ。