【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
アイリーンの言うジェリアン様とは、ディミトリー殿下の幼馴染で彼の側近として常に行動を共にしている男。
「それって、私に二人の当て馬になれって言ってる?」
「いきなりカーナが婚約者となって、ジェリアン様がカーナに嫉妬して。ジェリアン様にとってディミトリー殿下が大事な人であった、ということにあらためて気づくのよ」
という、不敬罪になってもおかしくないような妄想をアイリーンは繰り広げている。やはり、婚約者という立場には興味が無く、ディミトリーとジェリアンの関係の方に興味があるらしい。
「そうよ、カーナ。あなた、ディミトリー殿下とジェリアン様の仲を私に報告してよ」
「私たちも聞きたいです」
ジジとエレナまで同意する。
「でも、向こうとは学年も違うし。なかなか接点は無いけど」
「だから、あなたが婚約者に選ばれればいいのよ。応援するわ」
「物語を作るのは好きだけれど、登場人物にはなりたくないね。自分の妄想のために、友達を売るようなことをするのはやめてよね」
「あら、残念」
アイリーンは左手の人差し指と薬指で下顎を挟んだ。アイリーン的にはかなり本気だったらしい。
「それって、私に二人の当て馬になれって言ってる?」
「いきなりカーナが婚約者となって、ジェリアン様がカーナに嫉妬して。ジェリアン様にとってディミトリー殿下が大事な人であった、ということにあらためて気づくのよ」
という、不敬罪になってもおかしくないような妄想をアイリーンは繰り広げている。やはり、婚約者という立場には興味が無く、ディミトリーとジェリアンの関係の方に興味があるらしい。
「そうよ、カーナ。あなた、ディミトリー殿下とジェリアン様の仲を私に報告してよ」
「私たちも聞きたいです」
ジジとエレナまで同意する。
「でも、向こうとは学年も違うし。なかなか接点は無いけど」
「だから、あなたが婚約者に選ばれればいいのよ。応援するわ」
「物語を作るのは好きだけれど、登場人物にはなりたくないね。自分の妄想のために、友達を売るようなことをするのはやめてよね」
「あら、残念」
アイリーンは左手の人差し指と薬指で下顎を挟んだ。アイリーン的にはかなり本気だったらしい。