【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
 そしてアイリーンもご機嫌。待ちに待った月雲シリーズの新刊を大号泣しながら読み終えたら、ネタバレしないように感想を添えて、プーランジェの学院の文芸部員宛てに手紙を書いた。カーナたちも相変わらずのようで、返ってきた手紙には三人の創作小説が同封されていた。その手紙と小説を目にした時、ちょっとプーランジェのことを思い出して、涙ぐんでしまったのは内緒。

「少し、休憩にしましょう」
 ノエルが言い、立ち上がる。お茶の準備をしようとしていたので、アイリーンも立ち上がったが。
「いいからリーンは座っていて」
 と言われてしまう。

「ノエルさん。お茶を淹れるなら、僕の分もお願い」

「私も」
 いつもの定位置にいたルークとサラ。定位置でテスト勉強をしているらしい。今年からクラス一になったから、テスト勉強も大変なのだろうと思っていたのだが、後は卒業するだけだしクラス入れ替えも無いからそれなりに、という答えが返ってきた。この二人らしい答え。
 ヘレンは一人で勉強したいタイプだから、さっさと寮に戻った。新入生は新入生同士で勉強するために、図書室へ行っているらしい。
 ということで、この部室には四人。

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