【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「えっと。二次創作は私個人で楽しもうと思っていたのですが」

「ダメよ。私に許可をとったんだから、私にも見せないと」

「え。私も読みたい」
 ノエルが口を挟む。
「あら、私だって見たいわ」
 そこで今まで黙っていたシエラも口を開く。
 なんだろう。同人誌作りたいです、と許可をもとめたまでは良かったが。その後の同人誌まで晒す羽目になる流れになるとは。

「リーンちゃん。こんなに月雲シリーズを愛してくれてありがとう」

「私の方こそ、月雲を書いてくださってありがとうございます」

「ということで。早速で悪いんだけれど。新装版は発芽の月に一巻と二巻を出す予定だから、できれば雪の月までに絵を描いて見せてもらえると助かるわ。勉強の方もあるだろうから、無理なときは無理と言って」

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