【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「え? アディにどうかな、と思っていたのに?」

「アデライードとアイリーンでは年が離れすぎているんじゃないの?」

「そんなことないわよ」
 そこでシエラはカップを口元まで運んだ。
「でも、リーンちゃんて、プーランジェの方に婚約者とかいないのかしら?」
 シエラの呟きに。

「そう思って、頼んでおいたの。そろそろよ」

 ドアをノックされた。ユミエーラが返事をすると、文官が一人。

「ユミエーラ様、頼まれていた資料をお持ちいたしました」

「ありがとう」

 ユミエーラは文官より書類を受け取ると、それをパラパラとめくる。

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