【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「リーンは、そこまで考えていたんだな」
 ビーエルのことしか考えていませんが。

「てっきり、殿下との婚約が嫌なのかと思っていた」
 それも否定しませんが。

「王太子殿下との婚約については、私はまだ候補者の一人にすぎません。それに、婚約者としてはコーシュ公爵家のナディソンさんが最有力と言われています」

「そうだ、ほぼ内定だ」

「でしたら、特に留学しても問題は無いですよね」
 王太子殿下の婚約者候補からも外れ、隣国へと留学が叶えば、ビーエルの活動の支障になるものは無い。
 これで堂々と活動ができる。

「学院から、リーンの留学許可の話を聞いたときは驚いた」
 突然、父親がそんなことを呟いた。

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