【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
 次の日、ボイド公爵家の屋敷には女子生徒が三人訪れた。その女子生徒とはもちろん、カーナとジジとエレナ。

「今日は来てくれてありがとう」

「こちらこそ、久しぶりにリーンに会えて嬉しいよ」

「リーン様、招待いただきましてありがとうございます」

 アイリーンは一人一人と感動の再会を果たす。モイラも嬉しそうにその四人を見つめ、手際よくお茶の準備をする。丸いテーブルに四人はつく。

「はい、お土産」
 と言って、アイリーンが差し出したのは、アスカリッドの文芸部の部誌と月雲六巻のまとめの冊子のプーランジェ語版。

「リーン、アスカリッドにまでいって、何やってるのよ」
 カーナが笑いながら受け取る。

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