【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「え、そうだったんですか?」

「だって、手元にリーンを置いておきたい人ですもの」

「だから、私を秘書に、とか言っているんですね?」

「あの人、そんなことを言っているの?」

「はい」

「あら、呆れた。それではリーンが結婚できないじゃない」

「義母さま。これからは女性が活躍する時代ですよ。義姉さんが秘書として仕事をすることを認めてくれる方と結婚すればいいのです」

「そんな奇特な人、いるのかしら」

 母親の呟きにアイリーンは、多分いないと思う、と心の中で呟いた。ライオネルは目を三日月の形にしながら、アイリーンを見ている。これは同情されているのだろうか。

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