【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
母親とおしゃべりをしたら、気分が晴れた。アスカリッドで学ぶことは多いけれど、寂しさというものもあった。ノエルやヘレンや友達が近くにいてくれたけれど、やはり異国の地に一人、というのは寂しい。時折、何とも言えない孤独に襲われる。そんなときは、大好きな本を読んで、本の世界に入り込む。そうやって寂しさを紛らわせていた。
「義姉さん」
自室に戻る途中、ライオネルに声をかけられた。
「僕もアスカリッドに留学したい、と言ったらどうしますか?」
質問の意図がわからなかった。
「どうもしないわ。だって、私はライではないもの。それを決めるのはあなた自身。なぜアスカリッドに留学したいのか、自分でよく考えないと。それに、あなたはこの公爵家を継ぐ身。私ではなく、きちんとお父様に相談するべきだと思う」
「すいません、質問の仕方を間違えました。僕がアスカリッドに留学したら、義姉さんは嬉しいですか?」
「義姉さん」
自室に戻る途中、ライオネルに声をかけられた。
「僕もアスカリッドに留学したい、と言ったらどうしますか?」
質問の意図がわからなかった。
「どうもしないわ。だって、私はライではないもの。それを決めるのはあなた自身。なぜアスカリッドに留学したいのか、自分でよく考えないと。それに、あなたはこの公爵家を継ぐ身。私ではなく、きちんとお父様に相談するべきだと思う」
「すいません、質問の仕方を間違えました。僕がアスカリッドに留学したら、義姉さんは嬉しいですか?」