【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「へぇ。それは知らなかった」

「とても幻想的ですよ」

「では、夕食をいただいたら案内してもらおうかな」

「はい」
 アイリーンは力強く頷いた。

 宿で夕食をとった後、約束通りランスロットと共にイルミネーションを見に行くことにした。モイラは気を付けていってらっしゃいませ、と言うと同時に、お嬢様をよろしくお願いします、と頼んでいた。
 ランスロットはプーランジェの正式な騎士。正式な、とあえて表現するのは、イブライムと差をつけるため。

「アイリーン嬢、お手を」
 と、手を差し出してくれるランスロットはとてもスマートだった。これは女性の扱いに慣れているな、とアイリーンの変なアンテナがピンと立った。
 イルミネーションの見どころへの案内はアイリーンが。見どころといっても、いつも行っている書店がある大通り。
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