【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「たった今。都の警備にあたっていた者からの報告によりますと、例の辺境伯の息子がアイリーン嬢に婚約を考えて欲しいと詰め寄ったとのことです」

「なんですって? それでリーンはなんて?」

「考えておきます、とのことのようです。今すぐではなく、学院を卒業してからの話のようです」

「保険ね」
 ふん、とユミエーラは鼻から息を吐きだした。

「まったく、これでイブもぼやぼやしてられなくなったじゃないの」
 面白くなってきたわーと、とククククと笑みを浮かべているユミエーラを二人の文官は見ない振りをして見ていた。
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