【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「心配しなくていいよ。いろんなところの許可はとってあるから」

「ナミカさん。私が予約した本は? エルの分は?」

「あるわよー。大丈夫よ」

「私もサイン会に並びます!!」

「え、リーンちゃん。そっち側? こっち側じゃないの? アイ先生もサイン会やろうよ」
 驚き、素が出たアデライードは言う。

「無理です。こんなチャンスは滅多にありませんから」

「一緒に仕事しているのに?」

「それとこれは別です。とりあえず、サイン用の本も買ってきます」

「え、予約してあるのに?」

「だから、それとこれとは別なんです。サイン本はサイン本。通常本は通常本です」
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