【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「おい、エル。リーン嬢を嫁にもらってもいいか?」
どうやら彼は、レイ小父様という響きが心地よかったらしい。顔がほころんでいる。
「は? 何を言っている」
「どうせ、あの王太子殿下の婚約者候補から落ちたんだろ。だったら、うちにくれ」
「落ちたって言うな、辞退したって言え」
「同じようなもんだろ。後で息子を紹介するから、よろしくな」
「息子ってランスロットだろう。王宮でしょっちゅう会ってるわ」
「じゃ、話は早いな」
そこまで言うと、モントーヤ伯は侍女を呼びつけて、ボイド家の部屋を案内するように伝えた。
いくら親子と謂えども、年頃の娘と父親。さすがのモントーヤも部屋は二つ準備してくれたらしい。
「もうこの時間だし、すぐに食事になると思うから、準備をしておくように」
と部屋に入る前に父親に声をかけられた。
アイリーンはモイラに頼んで、着替えをする。アイリーンの瞳の色に似た薄い水色のドレス。さすがに、遠出用のこの恰好のまま食事に出席するのはまずい。
どうやら彼は、レイ小父様という響きが心地よかったらしい。顔がほころんでいる。
「は? 何を言っている」
「どうせ、あの王太子殿下の婚約者候補から落ちたんだろ。だったら、うちにくれ」
「落ちたって言うな、辞退したって言え」
「同じようなもんだろ。後で息子を紹介するから、よろしくな」
「息子ってランスロットだろう。王宮でしょっちゅう会ってるわ」
「じゃ、話は早いな」
そこまで言うと、モントーヤ伯は侍女を呼びつけて、ボイド家の部屋を案内するように伝えた。
いくら親子と謂えども、年頃の娘と父親。さすがのモントーヤも部屋は二つ準備してくれたらしい。
「もうこの時間だし、すぐに食事になると思うから、準備をしておくように」
と部屋に入る前に父親に声をかけられた。
アイリーンはモイラに頼んで、着替えをする。アイリーンの瞳の色に似た薄い水色のドレス。さすがに、遠出用のこの恰好のまま食事に出席するのはまずい。