【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「エル。やめなさい。イブがかわいそうだ」

「だってー、面白いんだもん。あのイブがよ?」

「それはわかるが。そろそろやめたらどうだ?」
 隣に座るジョアキナから優しく言われたら、やめるしかない。

「わかったわよ。それで、イブはリーンとどうしたいわけ?」
 イブライムはノエルの質問の意味がわからなかった。
「告白したい、とか。そういうのがあるんじゃないの?」

「告白はした、多分」

「えー。リーンに好きだって言ったの?」

「言った、多分」

「で、リーンは? なんて?」

「ものではない、と言われた挙句。流された」
 腕を組みむっとしている。

「じゃ、あきらめたら?」

「それができるのなら、とっくにそうしている」

「ふーん」
 ノエルは楽しそうに頷いた。
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