【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
充実している気持ちになると、勉強もはかどる。もちろん、ノエルに教えてもらうところもあるが、苺の月のテストもいつもの如くノエル、イブライム、ジョアキナが上位三位、そして一人飛ばして、アイリーンが五位となった。ぎりぎり一桁ではなく、ベストファイブ。つまり、クラス一の中でも神ファイブと呼ばれる地位。一番驚いていたのはアイリーン本人。そして気になっているイブライムのプーランジェ語のテストの結果は、十五点アップでとどまっていた。イブライムは悔しそうな表情を浮かばせていたが、なぜかアイリーンはほっとしていた。
なぜ、ほっとしたのだろう。
さて、アイリーンはアデライードからの依頼により、例のシリーズの漫画を本格的に描き始めていた。こちらも父親に相談したところ、アスカリッドと協力して何かを成し遂げることは云々という理由ですぐに許可が出たらしい。らしい、というのも許可を出すのは国王陛下だから。
「リーン。テスト、頑張ったじゃない」
文芸部の部室で、ノエルに声をかけられた。
「はい。エルのおかげですね」
アイリーンもニッコリと微笑む。
「それを言うならこっちも。リーンのおかげで、プーランジェ語もわかるようになってきたし。でもねぇ」
と不満げな声を続ける。
「イブまで微妙に点数が上がってきているのよね」
「そうなんですね」
「そうなの。ここにきて急によ。一体どんな勉強をしているのかしら」
なぜ、ほっとしたのだろう。
さて、アイリーンはアデライードからの依頼により、例のシリーズの漫画を本格的に描き始めていた。こちらも父親に相談したところ、アスカリッドと協力して何かを成し遂げることは云々という理由ですぐに許可が出たらしい。らしい、というのも許可を出すのは国王陛下だから。
「リーン。テスト、頑張ったじゃない」
文芸部の部室で、ノエルに声をかけられた。
「はい。エルのおかげですね」
アイリーンもニッコリと微笑む。
「それを言うならこっちも。リーンのおかげで、プーランジェ語もわかるようになってきたし。でもねぇ」
と不満げな声を続ける。
「イブまで微妙に点数が上がってきているのよね」
「そうなんですね」
「そうなの。ここにきて急によ。一体どんな勉強をしているのかしら」