【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
ノエルはちらりとアイリーンに視線を向けたが、アイリーンはその視線を受け止めてニコリと笑っている。
「きっと、エルには負けたくないっていう気持ちが強いんでしょうね」
ノエルにとっては予想外の答えだったが、アイリーンにとってはそれしか思いつかない。特段、イブライムと一緒に勉強をした記憶はない。ただ、イブライムに聞かれたら答える、っていうその程度。ノエルと同じように特別な資料を作るとか、そういったことはしていない。だから、彼がテストで点数をあげたというのは、それだけ彼が勉強をしたということだ。
あの約束のために?
ふとアイリーンは思い出したが、立場上、勉強しなければならない時もあるのだろうということで、勝手に納得しておいた。
「そういえば、聞いたわよ」
ノエルがお菓子をつまみ始めた。どうやら、読書タイムは終わって休憩のようだ。アイリーンも読みかけの本にしおりを挟んで閉じた。ノエルに付き合い、お茶を飲むことにした。彼女の隣に座る。
「収穫の月に、リーンが本を出すんですって?」
「エルは相変わらず情報が早いですね」
「きっと、エルには負けたくないっていう気持ちが強いんでしょうね」
ノエルにとっては予想外の答えだったが、アイリーンにとってはそれしか思いつかない。特段、イブライムと一緒に勉強をした記憶はない。ただ、イブライムに聞かれたら答える、っていうその程度。ノエルと同じように特別な資料を作るとか、そういったことはしていない。だから、彼がテストで点数をあげたというのは、それだけ彼が勉強をしたということだ。
あの約束のために?
ふとアイリーンは思い出したが、立場上、勉強しなければならない時もあるのだろうということで、勝手に納得しておいた。
「そういえば、聞いたわよ」
ノエルがお菓子をつまみ始めた。どうやら、読書タイムは終わって休憩のようだ。アイリーンも読みかけの本にしおりを挟んで閉じた。ノエルに付き合い、お茶を飲むことにした。彼女の隣に座る。
「収穫の月に、リーンが本を出すんですって?」
「エルは相変わらず情報が早いですね」