【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「デートができませんっ」

「誰と?」

「誰と、は問題ではありません。デートができないことが問題なのです」

「できるでしょ、デートくらい」

「護衛がいるならデートではない、と言われました」

「だから、誰に?」

「……ンです」

「え? 誰?」

「アイリーンですっ」

「まあ」
 ユミエーラの喜び方はテーブルをひっくり返すのではないかと思えたほど。侍女が身構えたのがわかった。

「あなた、アイリーンをデートに誘ったの? そんな報告は受けていなかったけれど。よくやったわね」

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