【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「ええと、はい。そちらの名前で絵を描いています」

「ちょっと待って。シエラのやつ、何も言ってなかったわ。私にはまた内緒にしていたのね」
 シエラは確かノエルの母親の名前。

「リーン。っていうかアイ先生。今月末に新しく本を出すわよね。私、買うから、サインちょうだい」

「ええと、ユミ様?」

「ちょっと、イブ。あなたも何ぼーっと黙っているのよ。リーンがアイ先生だったのよ。謎のヴェールに包まれているアイ先生。それがまさかリーンだったなんて」

「ユミ様。できれば、私であることを内緒にしていただけると助かるのですが」

「そうね。もちろんよ。ついつい興奮してしまってごめんなさい。でも、リーンがそうやって活動していることは、全然オッケーよ。むしろ推奨するわ。何も問題ないわよね? イブ」

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