【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
いつもの書店に足を運び入れると、今日もナミカが迎え入れてくれた。
「いらっしゃい。予約している本なら取り置きしてあるわよ。でも、売り場の方も見てみて。気合いれて、いろいろ盛ってみたから」
「ナミカさんはもうお読みになったんですか?」
アイリーンが尋ねた。
「まだよ。さすがに職権乱用はまずいかな、と思って。今日の仕事が終わったらゆっくり堪能させてもらうわね」
右目でウインクした。そんなナミカに見送られ、二人はナミカ自信作の月雲の売り場へと向かう。
ほほう。これは。明らかに他の本よりも目を惹く。まずは月雲の新装版が六巻までばばーんと平積み。そして最新刊の七巻。さらに、その脇に漫画版。出版社公式のポップの他にナミカが書いたと思われるポップがゆらゆら揺れている。ナミカの丸っこい可愛らしい字が、この本を読んだ時の心情を表現しているようにも見える。
また、この世界にはなかった漫画。最初の十ページくらいを見本として読めるように小冊子をポップに付属させた。これを見て、漫画とはどんなものかというものを知ってもらうためだ。
「いらっしゃい。予約している本なら取り置きしてあるわよ。でも、売り場の方も見てみて。気合いれて、いろいろ盛ってみたから」
「ナミカさんはもうお読みになったんですか?」
アイリーンが尋ねた。
「まだよ。さすがに職権乱用はまずいかな、と思って。今日の仕事が終わったらゆっくり堪能させてもらうわね」
右目でウインクした。そんなナミカに見送られ、二人はナミカ自信作の月雲の売り場へと向かう。
ほほう。これは。明らかに他の本よりも目を惹く。まずは月雲の新装版が六巻までばばーんと平積み。そして最新刊の七巻。さらに、その脇に漫画版。出版社公式のポップの他にナミカが書いたと思われるポップがゆらゆら揺れている。ナミカの丸っこい可愛らしい字が、この本を読んだ時の心情を表現しているようにも見える。
また、この世界にはなかった漫画。最初の十ページくらいを見本として読めるように小冊子をポップに付属させた。これを見て、漫画とはどんなものかというものを知ってもらうためだ。