【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「そういえば、リーン。この後、イブと約束しているでしょ?」

「どうしてそれを?」

「イブのやつ。あまりにも嬉しすぎて、私に自慢してきたのよ。ほら、噂をすればっていうやつじゃない?」
 ノエルが視線を向けた先にはイブライムがいた。カフェの外から、こちらを見ている。アイリーンに気付くと、右手を軽くあげた。

「はいはい。邪魔者はさっさと退散するわね」

 ノエルはトレイを持って立ち上がる。

「エル」
 そんな彼女をアイリーンは呼び止めた。
「ありがとう」
 言うと、ノエルはにっこりと笑って返してくれた。そしてノエルが立ち去るのと入れ替わりに、イブライムがやってくる。

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