【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
気になる異文化
アイリーンがアスカリッドの学院へ通う初日。寮から学院まではノエルが一緒に付き添ってくれた。といっても同じ敷地内だから、それほど距離があるわけでもない。ノエルはアイリーンを学長室まで案内してくれた。アイリーンとしてはこのままノエルと一緒に教室まで行きたいところであったが、そもそも同じクラスであるかどうかもわからない。なので、残念ながらここでお別れ。
学長室には学長と事務官、そしてお初にお目にかかる先生、多分彼女の担任だろう、がいた。
「アイリーンさん。こちらがあなたの担任のリンダ・ハウガー先生です」
頭の寂しい学長が言う。
「リンダ・ハウガーです。アイリーンさんの学院生活がアイリーンさんにとって有意義なものになるようにお手伝いいたします」
ブロンドのゆるやかなウェーブのかかった髪が、背中にまで伸びている。真っ赤な唇が色っぽいのだが、年齢不詳。多分、年を聞いてはいけないやつだ。アイリーンの第六感がそう告げる。
「アイリーン・ボイドです。よろしくお願いします、ハウガー先生」
アイリーンが背筋を伸ばして挨拶をすると、リンダの顔もほころんだ。このリンダもアイリーンの笑顔にやられたらしい。
「ではアイリーンさん、教室に案内しますね」
年齢不詳のリンダの後ろを、彼女は緊張した面持ちでついていく。学院の造りなんてどこも同じ感じだろうと思っていた。だけど、先日訪れて思った。ここの学院は温かい。それは木造、だからだろうか。
学長室には学長と事務官、そしてお初にお目にかかる先生、多分彼女の担任だろう、がいた。
「アイリーンさん。こちらがあなたの担任のリンダ・ハウガー先生です」
頭の寂しい学長が言う。
「リンダ・ハウガーです。アイリーンさんの学院生活がアイリーンさんにとって有意義なものになるようにお手伝いいたします」
ブロンドのゆるやかなウェーブのかかった髪が、背中にまで伸びている。真っ赤な唇が色っぽいのだが、年齢不詳。多分、年を聞いてはいけないやつだ。アイリーンの第六感がそう告げる。
「アイリーン・ボイドです。よろしくお願いします、ハウガー先生」
アイリーンが背筋を伸ばして挨拶をすると、リンダの顔もほころんだ。このリンダもアイリーンの笑顔にやられたらしい。
「ではアイリーンさん、教室に案内しますね」
年齢不詳のリンダの後ろを、彼女は緊張した面持ちでついていく。学院の造りなんてどこも同じ感じだろうと思っていた。だけど、先日訪れて思った。ここの学院は温かい。それは木造、だからだろうか。